大阪医科大学LDセンターの講演(2020年1月11日)についての感想

今回は「学習障害のある児童に教えていきたいこと〜作文・読解ができるためには?〜」というテーマで、言語聴覚士の方による講演でした。


学習障害のある児童に対していかにして作文・読解の教授法について具体的な根拠や具体例を交えて説明していただきました。以下に私なりの解釈をまとめます。




・作文・読解を行う前に語彙力を蓄える必要がある。表面的な単語の理解ではなく、その言葉が指す物の分類などの概念を理解しているかどうかがポイントとなる。


・iPadなどのICTを利用することによって、書字の負担が減り、作文が円滑に行われる。本来やるべき作業に集中することができる。


・言語には理解語彙と表現語彙がある。理解語彙とは見聞きすることで理解することができる語彙。表現語彙とは話し言葉・書き言葉として利用することができる言語。作文する際に使うことができる言葉が表現語彙にあたる。


・日本語は疑問文・否定文・進行形・未来形・過去形・能動態などの表現が文末に現れるのだが、それらを正しく日本語で表すことにつまづく。


・ASDの子どもにみられる「相手の気持ちがわからない」「空気が読めない」という特徴が作文にも現れる。つまり、読み手を意識しながら読み手に伝わるような表現を使ってしまう。


・学習スキルを教えるのは学校や塾の先生で、親は生活スキルを教える物だという意識があることから、親が勉強を教えることに対して抵抗感をもつ子どもがいる。結果、お互いに感情的になってしまい、学習が進まない。


・正解した問題をどのように解いたのかを説明させる。漠然と理解している解答手順を言語化することで明確に理解させるように働きかける。(誤答した問題は説明したがらないので注意が必要)


・心情を表す語彙を表現語彙にまでシフトさせることは難しいので、日頃からお手本を見せてあげることが必要。




上記の内容は学習障害の児童についての内容であったが、英語を学びたての定型発達の中学生にも当てはまる点がいくつもあった。学習障害という言葉自体は非常にインパクトが大きいが様々な事例を見ていく中で、程度こそ違えど少なからずそれらの特徴は定型発達の生徒さんにも当てはまることがわかった。学習をスムーズに進めることができない生徒さんに対する配慮は結果的にあらゆる生徒さんに対する指導力の向上にも繋がると考えられる。


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